2017年10月に観た映画10本
一気に寒くなってようやく頭がハッキリしてきた感ある。
暖かいと眠くなるし暑いとやる気がなくなる。
そろそろ年末だし(?)、最高だし。
そんな感じで、10月に観た映画まとめだし。
リバイバル上映
新作
- ダンケルク
- ソニータ
- アトミック・ブロンド
- 女神の見えざる手
- ゲット・アウト
- ローガン(2回目)
- メッセージ(2回目)
計10本
別に10月だったから10本という訳では…
にしても、デヴィッド・リンチ作品が2本しか観れなかったというのは手痛いです。
失格ですわ。
つらい。
マルホランド・ドライブもインランド・エンパイアも観れなかったっ!
ロスト・ハイウェイ最高だったから、きっとそれ以外も最高だっただろうなぁと。
ツインピークスの劇場版は、こんな話だっけ?とキツネにつままれたような気持ちになりました。
めっちゃキレイで動揺した。
いい映画でした。
知ってるか。
あとは、なんと言ってもね、『アトミック・ブロンド』ですよ!!!
最高だった。
やっぱシャーリーズ・セロンは強い。
マッドマックスの時も思ったけれど、男にボコボコに殴られても可哀想に見えないのがスゴイと思うし、ちゃんと強そうに見えるのがスゴイ。
ジーナ・カラーノ(『エージェント・マロリー』の主人公)より強そうだしオルガ・カーカリナ(『キック・アス』のマザー・ロシア)と戦っても勝てますぜ!!!
そしてちゃんとボロボロになってダメージを負いながら戦うのがとってもええやないですか。
美しい顔面を血だらけにしながら戦うってカッコイイですやん。
それだけでなく後頭部まで血まみれだったのとかね、イイヨー、すごくイイ。
と、そんなこんなで10月が終わりましたよね。
11月もアトミック・ブロンド観ます!
ではまた。
2017年9月に観た11本映画
10月。
とうとう寒さを感じられる季節がやってきて本当に嬉しいことです。
わくわく。
ひとまず9月に観たヤツをまとめよう。
新作
- 新感染 ファイナル・エクスプレス
- ワンダーウーマン
- エル ELLE(仏映画祭に続き2回目)
- 三度目の殺人
- ウィッチ
- オン・ザ・ミルキー・ロード
- パターソン(計2回)
- エイリアン コヴェナント
- ヴィヴィアン武装ジェット
- 散歩する侵略者
計10本
リバイバル上映
- アンダーグラウンド 完全版
1本
と、まぁこのような感じ。
9月も良い映画を観たね。
1番良かったのは『アンダーグラウンド 完全版』を観れたことか。
長かったけど。
半日かかりました。
なにせ5時間14分ですからね、腰にきます。
しかし良い思い出になりました。
完全版もblu-ray出るかな。
出たらいいな。
また、新作では『新感染』がもう最高でしたね。
マ・ドンソクさんが超カッコイイ。
物語中盤の、ゾンビに殴り込みを掛けるあのシーン。
血がたぎります。
いまだかつてゾンビに対してあのように立ち向かう人々を描いた作品があっただろうか?
いや、ない。
ないね!!!
あのシークエンスだけで5億点差し上げたい。
あげる。
まぁそれ以外にも面白い映画盛りだくさんでしたが、思いのほか良かったのは『パターソン』。
ジム・ジャームッシュ作品はそりゃ好きですが、そこまで期待せずに、ダウナーな感じで観た。
それがしみじみと良かった。
しみじみと、しみる。
しじみ。
2回観た。
しじみ。
ではまた。
秋の夜長に読みたい本
今週のお題「読書の秋」
サミュエル・フラー自伝「わたしはいかに書き、闘い、映画をつくってきたか」
を、読まなければ。
買って最初の方だけ読んで積読していたのを思い出した。
しかし、あの本784ページあるんですよね。
煉瓦より分厚く、重く、凶器のような重厚さなので持ち歩けない。
だから家で読むしかない。
秋の夜長に読んでしまいたい。
そんなふうに、思った。
サミュエル・フラー自伝 ?わたしはいかに書き、闘い、映画をつくってきたか?
- 作者: サミュエル・フラー,クリスタ・ラング・フラー,ジェローム・ヘンリー・ルーズ,遠山純生
- 出版社/メーカー: boid
- 発売日: 2015/12/20
- メディア: 単行本
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2017年8月に観た映画19本
9月になってから妙に涼しげで心地よい陽気…
かと思ったらたまにすげぇ暑くなったりするのは何なんですかね。
そんなことはどうでもいい。
8月の蒸し暑い中観てきた作品は以下の通りです。
【新作】
- ケイト・プレイズ・クリスティーン
- ローサは密告された
- KICKS/キックス
- ベイビー・ドライバー
- 海底47m
5本
【旧作/リバイバル上映】
- デス・レース2000年
- ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
- 戦争のはらわた
- 宇宙飛行
- 火を噴く惑星
- 妖婆・死棺の呪い
- ルスランとリュドミーラ
- 死者からの手紙
- エバンス博士の沈黙
- 石の花
- ピルクスの審問
11本
【旧作】
- 特攻野郎Aチーム
- フライト・ゲーム
- 誘拐の掟
3本
計19本
けっこう観てる。
逆に自己嫌悪ですね、他にやることないのか?と…
旧作のソヴィエト映画についてはコチラ↓にまとめました。
そして特筆すべき点はこれですよね、
- デス・レース2000年(1975年)
- ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(1968年)
- 戦争のはらわた(1977年)
いや、一体今は何年なのか?
もう最高です。
しかしながら、悲しいのは7月16日には全てのゾンビの産みの親であるジョージ・A・ロメロ監督が亡くなられた事です。
R.I.P. to the one and only George A. Romero, who has passed away at the age of 77. pic.twitter.com/Em2O7IuYwM
— Retro Horror (@el_zombo) 2017年7月17日
そしてまた翌月、8月26日にはレザー・フェイスの産みの親であるトビー・フーパー監督が亡くなられました。
A Texan horror genius who ushered in a grisly new era, @sightsoundmag remember Tobe Hooper https://t.co/pdrzKX3tNm pic.twitter.com/p3tZ2L3UYj
— BFI (@BFI) 2017年9月3日
悲しいです。
この人たちも死ぬことがあるんだなぁ、と、妙に感慨深いモノがありました。
何だか死なないような気がしちゃうんですよね。
これでもしジョン・カーペンターにまで何かあったらと思うと気が気じゃない。
けど彼はまだ69歳。ロック!
きっとまだ大丈夫。
と、少し悲しい気持ちになりながら今年の夏が終わりました。
では、また。R.I.P.
アテネフランセで「ソヴィエト・フィルム・クラシックス 冒険・SF映画編」を観ました
アテネフランセの壁はインスタ映えするらしい。
ためしにインスタグラムでアテネを探してみてほしい、インスタ女子がこぞってピンク色の壁の前でポーズを決めている。
すれ違う彼女たちは「ここって何のたてもの?」と楽しそうに笑っていた。
そんな君たちに教えよう。
「そこは語学学校だよ!!!」
と。
まぁ、そんなことはどうでもいい。
アテネでは映画も観れます。
でも日曜日はやってないし、最終上映の時間も早いので年に数える程度しか行かない。
だが、【ソヴィエト・フィルム・クラシックス 冒険・SF映画編】という特集が組まれていると聴き知ったので
「これは!!!!!」
と、テンションが上がって仕方がないのでわざわざお休みもらって行ってきました。
ソヴィエト・フィルム・クラシックス 冒険・SF映画編/上映作品解説
観た映画と感想は以下の通りです(観た順)。
宇宙飛行(1935年)
ストーリーはいたってシンプル。
最初の月旅行を目論む教授が慎重派の教授の反対を押し切り、助手や少年発明家らとともに有人宇宙飛行を実現する。
しかし色々あって大変、という感じの話です。
全体的な世界観がスチームパンクな仕上がりなので、それ系のデザインが好きな人にはたまらないと思います。
しかも本作のデザインをロケット工学の父ツィオルコフスキーが監修しており、科学的考証を踏まえた上でロケットや各種装置などを制作している、との事です。
実写撮影とミニチュア撮影を組み合わせた宇宙空間はキッチュですらある、けれど非常に好ましい可愛らしい作品です。
火を噴く惑星(1961年)
これは『インターステラー』で『オデッセイ』で『ターミネーター2』、しかもゴジラな上にウルトラQ、みたいな最高のやつでした。
「えっ、それはアナタの目がどうかしてたのでは?」と、思われるかもしれませんが、事実です。
妖婆・死棺の呪い(1967年)
こちらは一応ホラーにカテゴライズされる作品のようなんですけど「ソ連時代最初で最後のホラー映画」とのこと。
めっちゃ貴重。
でもホラーといいつつもかなりファンシーな仕上がりでした。
「ファンシーなホラー」……
楽しそうでしょう。
楽しかったです。
ルスランとリュドミーラ(1972年)
これもファンシー。
というか、ファンタジー。
童話みたいな話でした。
全体的にストーリーの展開が唐突なので心の中では「何でやねんッッ」と、関西人ばりのツッコミ、というか、合いの手を入れずにはいられない。
そんな映画です。
伝わるかなぁ。
伝わんねーかなぁ。
つまりは展開が謎。
死者からの手紙(1986年)
この映画が今年観た中の作品で1番面白いとさえ思った作品です。
絵作りが凄まじいクオリティ。
一体どこで撮影したらこんなカッコいい映像が撮れるのか?と、あまりの美しさに震えと鳥肌が止まらない。
まだまだこんな素晴らしい作品が眠っているのかと思うと、気が遠くなりますね。
生きているうちに、あと何本のこんな美しい映画に出会えるんでしょうかね、と考えるともうこっちが死にたくなりますね。
もう一度観たいけれどDVD化されてないでやんの!
バカ!
VHSもないので海外DVD買うか、もしくはようつべ的な所にありげ。
エバンス博士の沈黙(1973年)
こちらはSF映画で、いわゆるファーストコンタクト物です。
ちょっとファスビンダーの『あやつり糸の世界』を思い出した。
全然似てないはずなんですけどねぇ。
しかし老教授が若い女(宇宙人)にうつつを抜かして気が狂ったと思われる話のように見えました。
こうやって書いてみると最悪な話だね。
面白かったですけどね。
石の花(1946年)
これはファンタジー作品で、ルスランと世界観似ていました。
予想の通り唐突なストーリー展開にド肝抜かされるっつーか、謎展開にただただ「ほーん」と口を開けて見るしかないような感じ?
伝わるかなぁ。
伝わんないだろうなぁ。
自分でもよくわからない。
まぁでもそのようなおかしげな展開を楽しみました。
あまり普段目にしないような作品であったので。
ピルクスの審問(1979年)
こちらの作品はスタニスワフ・レムの短編連作集「宇宙飛行士ピルクス物語」の一編「審問」をアクション性を盛り込み映画化した作品。
スタニスワフ・レムといったら「ソラリス」ですが、こちらもけっこう面白かった。
しかしアンドロイドに対してこの時代(1979)で既に危機感を持っているところが興味をそそられる。
アンドロイドやAIといった人間に勝るとも劣らない知性に対しては、欧米を始めとする国々は昔から恐怖の対象として描かれていると聞いたことがあるけど、まさにそれ。
スタニスワフ・レムはけっこう好きなので短編も読んでみたくなった。
でも主人公の名前が「ピルクス」って、日本ではお馴染みの乳酸菌飲料・ピルクル、もしくは美味しいおつまみにもなるピクルスを思い出して何となく集中できなかったのは内緒…。
全部で9本上映された中で、8本を観ることができました。
というかむしろ「なぜあと1本観なかったんだ?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
自分でもそう思う。
寝坊です。
アリエータもすごく観たかった……
それだけが心残りです。
では、また。
2017年7月に観た映画12本
劇場で観たやつ、というか今回は劇場でしか観てなかった。
・美しい星
・ドッグ・イート・ドッグ
・ディストピア パンドラの少女
・マンチェスター・バイ・ザ・シー
・アンダー・ハー・マウス
・マッド・メアリー
・光
・レインボーリールコンペティション
・ウーナ
・ジョン・ウィック チャプター2
・ザ・マミー 呪われた砂漠の王女
の、計12本
『アンダー・ハー・マウス』『マッド・メアリー』『レインボーリールコンペティション』はレインボーリール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜で観た。
その中でも『マッド・メアリー』がすごく良かった。
LGBTがテーマというよりも、ひとりの人間としての苦悩が先にあるところが良い。
やはりLGBTがテーマになってしまうと、LGBTであるが故の生きづらさや偏見といったところに焦点が当てられがちだけれど、これは違った。
そもそも人として少し壊れてて、それが自分自身でわかりながらもどうしようもなく、破滅行為に走ってしまうというある種の青春モノに近い感じ。
そこに自然な形で同性愛も加味されていて、破滅行為のひとつのようでもあり、興味本位のようでもあり、見せつけのひとつでもあったけれど、しかしそこに本当の愛があったのかもしれない、と思えるサジ加減が最高。
ホロリとくるどころが、凶暴で手がつけられないはずの主人公がクライマックスでみせる表情にはこみ上げるものがあり、滂沱の涙…
そしてコンペティションで最優秀賞取った『カランコエの花』が出色。
またこちらもテーマがティーンのカミングアウトになっているところが特徴的。
10代特有の残酷さ、性への興味、嫌悪、または優しさ、純粋さ、そういった複雑な感情とキャラクター付けが丁寧で、短編ながらも重層的な作品だった。
本作も主人公の表情が良かった。
あとすごいなと思ったのは、高校生たちの普段の会話の自然さ。台詞台詞してなかったのが非常に効果的だったと思う。
素晴らしい短編でもう一度観たい作品です。
と、いうような感じです、7月は。
暑いけど8月もまあまあ映画観ますね。
ではまた。
2017年6月に観た映画10本
6月に観た映画メモ
新作
- 未来よ こんにちは(2回目)
- ジェーン・ドウの解剖
- パトリオット・デイ
- ローガン
- エル ELLE
- Raw
リバイバル作
計10作
6月はあまり観なかった。
ロメールの特集上映とかあったので、初鑑賞。
フランス人の嫌な感じが出ていて良い(のか?)
ミア・ハンセン・ラヴはよくロメール的と言われているが、その意味がなんとなくわかった。
『未来よ こんにちは』と『緑の光線』は何か近しいモノを感じましたね。
ただミア・ハンセン・ラヴの描く女性の方が逞しい。
人物像がより現代的ということかもしれない。
逆に言うとロメールの描く女性は情緒不安定で「こんな女ヤダ…」という風に感じてしまうね、今となってはね。
そしてアテネでユペール主演の『肉体の学校』を初鑑賞、めっちゃ良かったっす。
イザベル・ユペールは常に強い。
彼女の演じる役柄はエキセントリックと言われがちだが、そうでもないと思う。
たしかに理解できない行動が目立つ役柄も多いが、困難な局面にいる女性を演じているだけであって、決して人間的に異常な役柄はないと言える。
新作の『エル ELLE』でもそれは同じだった。
「最も危険なのは彼女」的な予告が打たれてますけど、そうじゃないと思う。
作中でいちばんまともなのは主人公であって、彼女の行動は異常なわけではない。
で、しかも『エル ELLE』は個人的にはサイコーだったので2017年暫定1位です。
あとは『ローガン』も良かったです。
シンプルに泣いた。
親しんでいたものが終わってしまうことはなんとも寂しいものですね。
そんなこんなで6月が終わり、てか2017年が半分終わり、夏が始まらんとしている。きっついわぁ。
では、また。