『96時間/リベンジ』
リーアム・ニーソン主演、問答無用の無敵おじさんによるバイオレンスアクション映画。
どんなに普通のおじさんぽく振舞っても有り余る貫禄が隠しきれないニーソンおじさんが、チンピラ風マフィアたちを殺って殺って殺りまくるという、端的に言うとただそれだけの映画です。
しかし、そこが面白い。
だってマフィアのアジトに乗り込んでかすり傷程度で済んじゃうんだな。
無敵か。さすがナルニア国の王だけある。
しかしなんつーか、リーアム・ニーソンデカイなぁ…。
イスタンブールの人々に紛れると頭ひとつ飛び抜けていて、目立ちすぎるよーと彼に教えてあげたい。
そして前回は孤独な戦いだったけれど、今回は娘も両親のために奔走します。
娘役の女優さんは「美人です」、と自信を持って言い切れないフェイスがリーアムおじさんとファムケ姉さんの娘。という設定に妙な説得力があります。
美男美女の娘が必ずしも美人ではないという事ですね。
しかし、リベンジにやってくるマフィア達もそうだけど、肝心のニーソンおじさんもけっこう理不尽。
娘『殺しちゃったの!?』
リーアム『仕方がないだろう!』
ってそれは怨まれてもいた仕方ない。
これはもうある種のファンタジーだなぁと。
知的で物静かなリーアムおじさんが豹変して若人たちをボコる過程を楽しむストレス解消的な側面を持つ痛快作。
この手の作品にあーだこーだと野暮なことは口が裂けても言えないよ。
だってファンタジーなんだもの。