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変な映画が観たい

しがないWEBデザイナーです。映画と音楽とデザイン関連のこと適度に適当に書きとめます。

町山智浩映画Q&A『ザ・マスター』

2014年3月1日に武蔵野公会堂で行われた『町山智浩映画Q&A』に行ってきました。

イベント詳細 | 町山智浩の「映画Q&A 2014春」 | ラジオデイズ

【テーマとなった映画】

  1. バーン・アフター・リーディング
  2. 『ザ・マスター』
  3. 『ストーカー』

 

2.『ザ・マスター』

作品のテーマは船

ザ・マスターのテーマとなっているのは船。

主人公は人生という海を漂流した船として見立てることができる。

その船がどこへ行き着くかということが主題となっている。

 

劇中曲は台詞代わり

この作品は、劇中で使用されている楽曲によって場面の説明がなされているとのことでした。ということで、町山さんが今回説明してくれた楽曲については以下です。

 

主人公のフレディが登場するシーンで掛かっている"Get Thee Behind Me Satan"

歌詞の内容は「悪魔を退けたまえ」というニュアンス。

また、 フレディ・クエル(Freddie Quell)のクエルには"鎮める"という意味合いがある。

つまり、フレディの心の中には悪魔が居る事を表しており、それを鎮めるという映画であるという説明になっている。

 
Ella Fitzgerald - Get Thee Behind Me Satan (High ...

 
パーティシーンで掛かっている"So we'll go no more a-roving"

愛する人を見つけたから、もう彷徨うのはやめるよ、という歌詞(バイロンの詩を元に作曲されているらしいです)。

船乗りや海賊などが歌う曲として馴染みがあるらしい。

また、フレディは女性遊びが激しいという描写がされていたが、ランカスターと出会ってから女性と寝ている様子がない。

このことから、この曲はフレディの心情を表しているのではという指摘で、ランカスターと出会ったからもう女性は必要ではないという意味合いと取れるとのこと。

 
GO NO MORE A-ROVING - YouTube

 
最後にランカスターがフレディに送った曲"On a Slow Boat to China"

こちらは、君と一緒にゆっくりとボートに乗って中国へ行ってしまいたいという意味で、ランカスターからフレディへの"本当はずっと一緒にいたい"というラブレターのような選曲となっている。

 
Philip Seymour Hoffman - (I'd Like to Get You on a ...

 

エンディング曲"Changing Partners"

相手を変えてワルツを踊り続けるという意味がある。

次々と相手を変えているけれど、君とはまた必ず会えるというニュアンスが含まれており、再会を暗示させる(それは最後の別れの台詞にあった、"来世で"という意味かもしれないとのこと)。

 
Helen Forrest - Changing Partners - YouTube

 

ザ・マスターはエルマー・ガントリー/魅せられた男

エルマー・ガントリーという作品は、主人公のやり手サラリーマン セールスマンが美しい女伝道師に一目惚れし、伝道活動を手伝いながら伝道師としての名を上げていくが、ある娼婦に阻まれ転落するというストーリー。

男女の違いこそあるが、展開や主人公を取り巻く三角関係(フレディ、ランカスター、ペギー)が似ているという指摘。

またエルマー・ガントリーを演じているのはバート・ランカスター

フィリップ・シーモア・ホフマンが演じる教祖の名前はランカスター・ドッド。

名前と名字が逆だし偶然では、と思う人もいるかもしれないが、ランカスターという名前はイギリス名家の名らしく、あまり馴染みの無い名前なのでPTA(ポール・トーマス・アンダーソン)ほどの監督が偶然に利用するとは思えないとのこと。

 

他にも65mmフィルムを使っている理由、PTA自身の体験とフィルモグラフィを見比べてPTAがどんな人生を歩んできたか、『メルビンとハワード』からの影響、ホアキン・フェニックスの演技が猿を元にしているなど、細々したネタがたくさんありました。

でもちょっと曖昧な部分が多いので割愛します。

(まとめられたら随時追記)