ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映「アニメーションの神様、その美しき世界」感想
存在は知っていたが、今の今までついぞ観ることがなかったノルシュテイン作品を、今年ようやく観て参りました。
すごい面白い。
アニメーションというか、独特のジャンルが確立されているようにも感じました。
今回の特集では
『25日・最初の日』(1968年/9分)
『ケルジェネツの戦い』(1971年/10分)
『キツネとウサギ』(1973年/12分)
『アオサギとツル』(1974年/10分)
『霧の中のハリネズミ』(1975年/10分)
『話の話』(1979年/29分)
の6本が上映されていました。
その6本ともテイストが違いながらも、「これがノルシュテインぽさか…」というような一貫した世界観が存在しています。
また『キツネとウサギ』『霧の中のハリネズミ』は絵本の世界って感じですが、演出方法が違って面白いなぁと。
『キツネとウサギ』では基本、横スクロールの動きでより絵本ぽさ、または紙芝居ぽさがありました。
一方『霧の中のハリネズミ』は背の低いハリネズミが空を見上げたり、霧の中に迷い込んだりするシークエンスは奥行きを感じさせる演出で、絵本の中に迷い込むような感覚にリンクします。
最後の『話の話』は上記の一連の手法やテーマの総括的な1作のように見えました。
観念的な要素が組み合わさっており、1回観るだけだとなかなか理解が難しいものがあります。
しかし、基本的には無茶苦茶面白かった。
5月にはblu-rayも出るっぽいし、今後観れる機会も増えるでしょう。
その時は是非一度ごらんください。
ハリネズミくんが可愛すぎて悶死寸前間違いない。
それでは!
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