変な映画が観たい

しがないWEBデザイナーです。映画と音楽とデザイン関連のこと適度に適当に書きとめます。

チャウ・シンチー監督作『人魚姫』感想

同じ劇場で上映していた『ドラゴン×マッハ!』を観るついでに観ました。
 
想像以上に楽しめたなぁ。
 
ストーリーのハチャメチャ加減、粗めのCG、ナンセンスギャグのオンパレードで古くささは否めない。
正直「それ、きっつー」な箇所が散見されながらも、それでもなお面白い。
思いっきりエンターテイメントに振り切った楽しませ方は良い意味で映画的。
楽しいくて笑えるし、ホロリとさせられて、王道を威風堂々と歩いているかのように風格さえ感じさせられる出来映えでした。
 
 
劇場の雰囲気もまた良かったんですよね。
シネマート新宿の広い劇場で観たのですが、周りの観客はオーバー50のおっさん、おばちゃんが大半を占めていました。
そのパイセン達のレスポンスの良さと言ったら。
みんな笑って泣く、という一体感を感じられて嬉しいのと 、作品の古くさくて王道のスタイルと古式ゆかしい劇場の雰囲気も相まって、小学生時代にタイムスリップしたような錯覚を覚えました。
地元に1つしかない古びた映画館へ父親に連れていってもらった日の思い出がオーバーラップし、そのノスタルジックさにまた涙。
 
映画ってこういう、優しくて暖かくて楽しいものだったよなぁと。
 
あと個人的に凄く良かったのは、長老のお婆ちゃん人魚のキャラクター。
彼女にも最後に見せ場があって上がります。
あのお婆ちゃんの過去をもう少し見せて欲しいと思いましたね。
 
チャウ・シンチー映画をもっと観たいと思いました。
 
 
次回は『ドラゴン×マッハ!』についてです。
ではまた!