読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

変な映画が観たい

しがないWEBデザイナーです。映画と音楽とデザイン関連のこと適度に適当に書きとめます。

ソイ・チェン監督作『ドラゴン×マッハ!』感想

ウィルソン・イップ監督作『SPL/狼よ静かに死ね』の続編(本作はソイ・チェン監督作)。
でも話的には繋がっていなかったですね。
前作にも出ていたウー・ジンさん、サイモン・ヤムさんが違う配役で出演されていましたが。
前回は敵対していましたが今回は親戚(!)っていうね。
ストーリーは都合良すぎるというか、奇跡的超展開が巻き起こったりするのだけれど、それも観客が薄々感じ取っている予想の範囲内の出来事なのでそこに感動は生まれない(まぁそうなりますわな!と心の中で思いました)。
 
しかしながら、この超展開こそがタイトルの所以なのだと思うと納得するしかありません。
原題である“殺破狼”とは、中国の占星術において、吉凶ともに人生に極端な影響を与える“凶星”と呼ばれる3つの星(七殺星・破軍星・貪狼星)のこと。
終わってみれば前作よりもタイトルが意味するものが当てはまっているように感じるのです(前作は凶が凄かったですね!)。
 
 
まぁそんなことよりも…やはり本作の見所はファイトシーンですよね!
これぞ超人。
アベンジャーズに勝てるぞ!!!と思いました。
 
特に注目すべきポイントは刑務所内での乱闘シーン。
看守・警官隊と囚人の殴り合いという激しいアクションに対し、河の激流に身を任せるかのような滑らかなカメラワークが本当に最高でした。
 
役者に目を向けると、トニー・ジャーさんは確かに凄いんですけど今回はちょっと影薄い印象です。
難病の娘を抱えて頑張る、というイイ話パート担当だったので若干キャラクターが弱くなってしまったこともありますし、やはり演技力的にも不利だったかな…という所感。
配役はウー・ジンさんと逆でも良かったかも知れませんね。
 

f:id:nnnnotfound:20170119181931j:plain

 
なのでどちらかというとウー・ジンさんの方が存在感が立っており、そっちが主人公かと思ったほどです。
彼に関してはアクションはもちろん、演技パートもすごかった。
あまりウー・ジンさんの出演作を観たことがなかったので、まずそこに驚かされました。
麻薬に溺れる潜入捜査官という難しい役柄にも関わらず、激しすぎないよう抑揚を効かせて実在感のある絶妙なラインを引いていたと感じます。
情けない所もありつつ、しかしめっちゃクール、かっこいい男でした。
 

f:id:nnnnotfound:20170119182002j:plain

 
また、思いのほかすごかったのはマックス・チャンさんです。
まず立ち姿が美しい。
確かにルックスも綺麗な人ですが、そういう意味だけではなく、構えが美しいですね。
トニー・ジャーさんとウー・ジンさんの前に立ちはだかる彼の立ち姿にはゾッとするものがありました。
 

f:id:nnnnotfound:20170119182027j:plain

 
あのびしっと決まったスーツ、かっちりした髪型、その一糸乱れぬ装いで超絶に強い。
もう「漫画っぽいな…!」と思いました。
こういう人が存在するんですね。
カンフー映画とか観ていて思うのは、アニメやゲームでやってることをリアルで見せてくれる面白さがあると思っているのですが、それを今回も見せてくれたって感じです。
 
あと、ラスボス相手に主人公達が2人で戦うってたまに見る構図なんですけど、カンフーの王道パターンなのかな?
漫画やゲームだと気にならないけど実写だと「えっ、2対1!!(ズル!)」って思うので毎回気になって仕方がない。
それをモノともせず戦うカンフー映画のラスボス達には頭が下がる想いです。
 
しかし1つ気になるのはそのラスボス戦の決着の付け方でした。
主人公たちとラスボスがある状況に追い込まれるのですが、それが最終的にどうなったかうやむやな感じで終わってしまうのでものすごい消化不良。
本当にやめて欲しい。
それまでの過程(バトル)が超面白いからまぁ良いんですけどね…
 
そして気になる箇所があと1つありました。
諸悪の根源である闇組織のオーナー役がルイス・クーさんが演じられているようですね。
観てる最中にはまったく気がつかなかった…
『導火線 flash point』では出てきた瞬間ドニーさんにシメられてたキャピキャピのルイス・クーさんが!
今回は坂本龍一(風)ですよ!
何なんスか、あれ!
 

f:id:nnnnotfound:20170119181128j:plain

いっやぁ、びっくりしたぁ。
 
そんなこんなで驚きと感動と衝撃とが押し寄せる、怒濤のバトルムービーでした!
 
 
次回は『ワイルド 私の中の獣』についてです。
 
ではまた。