変な映画が観たい

しがないWEBデザイナーです。映画と音楽とデザイン関連のこと適度に適当に書きとめます。

2017年7月に観た映画12本

劇場で観たやつ、というか今回は劇場でしか観てなかった。


・美しい星
ドッグ・イート・ドッグ
ディストピア パンドラの少女
マンチェスター・バイ・ザ・シー
・アンダー・ハー・マウス
・マッド・メアリー
・光
・レインボーリールコンペティション
・ウーナ
ジョン・ウィック チャプター2
・ザ・マミー 呪われた砂漠の王女

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間

 

の、計12本

 

『アンダー・ハー・マウス』『マッド・メアリー』『レインボーリールコンペティション』はレインボーリール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜で観た。

その中でも『マッド・メアリー』がすごく良かった。

LGBTがテーマというよりも、ひとりの人間としての苦悩が先にあるところが良い。

やはりLGBTがテーマになってしまうと、LGBTであるが故の生きづらさや偏見といったところに焦点が当てられがちだけれど、これは違った。

そもそも人として少し壊れてて、それが自分自身でわかりながらもどうしようもなく、破滅行為に走ってしまうというある種の青春モノに近い感じ。

そこに自然な形で同性愛も加味されていて、破滅行為のひとつのようでもあり、興味本位のようでもあり、見せつけのひとつでもあったけれど、しかしそこに本当の愛があったのかもしれない、と思えるサジ加減が最高。

ホロリとくるどころが、凶暴で手がつけられないはずの主人公がクライマックスでみせる表情にはこみ上げるものがあり、滂沱の涙…

 

そしてコンペティションで最優秀賞取った『カランコエの花』が出色。

またこちらもテーマがティーンのカミングアウトになっているところが特徴的。

 10代特有の残酷さ、性への興味、嫌悪、または優しさ、純粋さ、そういった複雑な感情とキャラクター付けが丁寧で、短編ながらも重層的な作品だった。

本作も主人公の表情が良かった。

あとすごいなと思ったのは、高校生たちの普段の会話の自然さ。台詞台詞してなかったのが非常に効果的だったと思う。

素晴らしい短編でもう一度観たい作品です。

 

と、いうような感じです、7月は。

暑いけど8月もまあまあ映画観ますね。

ではまた。