2016年6月に観た映画
あーっと、いつの間にか6月が終わりましたね!
2016年折り返し!気絶してたのか!というくらい記憶がない。
そんな感じで気絶しながら観た映画は以下。
【劇場/旧作】
- 山猫
【劇場/新作】
- ヒメアノ~ル
- グランドフィナーレ
- ひそひそ星
- デッドプール
- 10 クローバーフィールド・レーン
- スノーホワイト/ 氷の王国
- リザとキツネと恋する死者たち
- メニルモンタン 2つの秋と3つの冬
- クリーピー 偽りの隣人
【劇場/映画祭】
以上の12本
あれ…思ったより多いな…。
まぁいい。
以下感想。
『山猫』
正直言って長い。
長い映画はキライじゃないけれど、そうだな、言うなれば「いけ好かない」。
これに限る。
たぶん、ヴィスコンティ作品全般好きじゃないのかも知れない。
これは自分の、個人としての感想であってこの「作品が映画としてどうこう」とかそういう話ではないです。
そして観る人がみたら、そりゃあスゴイ作品なんだという事も理解します。
しかし自分には良さが分からない。
好きじゃない。
名作と言われてもやはり、合う合わないがありますね。
だから面白いんですが。
「ヴィスコンティ作品は好きじゃない」ということを確認するために観るっていうね、そういう話です。
好きな人が居たら、良さを教えて欲しい。
皮肉ではなく、どう感じているのかを知りたいと思いました。
『ヒメアノール』
良かった。
造形に藤原カクセイさんが入っているところがポイントですかね(『アイアムアヒーロー』の造形も手がけていた)。
ちょっとラストは感傷的すぎるかなとも思いましたが、しかし涙腺を刺激されずにはいられない。
原作とは違って快楽殺人者ではなく、心が壊れてしまった男として描かれていたのが映画的で良かったと感じました。
『グランドフィナーレ』
これも、ほんと無茶苦茶良かった。
主演のマイケル・ケインももちろんですけどね、ハーヴェイ・カイテルがねぇ、イイ!
イイんですよ!
ジェーン・フォンダも本当に効果的な扱われ方。
「ザ女優」って感じですね。
そして年を取るという事の、尊さと儚さ。
渋いぜー。
『ひそひそ星』
こちらも本当に素敵な映画で、静謐、というものを感じられた。
心が洗われるようでした。
園子温が「好きな人で撮りたかった」と、どこかのインタビューで言っていたと思うのだが、その意味が静かに伝わってくる。
『デッドプール』
これもなかなか、X-MENシリーズをずっと見守ってきた身としては笑わずにはいられない。
ライアン・レイノルズの『グリーン・ランタン』も観ましたよ!
自虐が酷い!泣けるほど酷い!笑うけど!
人生が最初から最後まで酷かった男の一時のやすらぎ。
デッドプールとライアン・レイノルズに幸あれ…
『10 クローバーフィールド・レーン』
思ったより面白かった。
前半と後半でガラッと話が変わっていく様子が意外と好きだな。
『クローバーフィールド』の続編として観るのではなく、前半はサイコホラーとして観た方が楽しめると思う。
なので、予告で後半の展開を見せない方が先入観なく観ることができたはずで、あの家主の言っていることが本当なのかどうなのか?寧ろホントにクローバーフィールドの続編なのか?っていう不安感をもっと楽しみたかったなぁと。
なのであれは予告が悪い。
『スノーホワイト/氷の王国』
ひっどい映画でしたけれども。
まぁしかし!うつくしい!シャーリーズ・セロン!
もうフュリオサだと思って観てましたね!
心を落ち着けるために!
あとジェシカ・チャステイン凄く好きなんですが、あんまり綺麗に見えなかったなぁ。
エミリー・ブラントもけっこう好きだけど、こちらもあまり可愛く見えなかった。
なぜだ。
あと主人公のハントマン(クリス・ヘムズワース)が馬鹿っていう。
どうにかしてくれよあいつ。
『リザとキツネと恋する死者たち』
ハンガリー映画観れるのは珍しい。
本当に珍妙な映画でした。
日本人の幽霊が出てくるんだけど、日本語が聞き取れない。
でもそのフワフワした日本語で歌う歌謡曲がけっこうイイ曲だなぁと思いながら観てた。
思い切ったコメディ演出もかなり笑えたし、主人公の女性が良い感じに幸薄そう&貧乏臭いのが良かった。
パンフレットも売り切れてて人気っぽいけど、分かるなぁ。
『メニルモンタン 2つの秋と3つの冬』
これあんまり好きじゃなかった。
主演のヴァンサン・マケーニュさんは、キライじゃない。
ハゲ散らかした小太りの汚いおっさんなのに妙に可愛げある、という奇跡のようなおっさんですよ!
そしてだいたいいつも同じような役やってるね。
というか、風貌からしてこういう役ばっかり来るのかな?
『EDEN/エデン』では良い感じの役回りだったけど、ほぼ記憶にない。
こういう木訥とした役回りの方が印象深い。
しかし、作品としては「いけ好かない」系映画の仲間入りですわ。
『クリーピー 偽りの隣人』
これは本当にとんでもない映画で、度肝抜かされましたよ。
濃厚。重い。重苦しい。
観ている間中息が詰まるような密度と湿度で堪らない。
何重にも塗り込められた演出が成せる技でしょうか。
黒沢清映画はあんまり観てなかったけれどやっぱすげーんだなぁ…と。
そして辿り着くところはやはりここ…取り上げてくれて良かった。
ヨシキさんの言ってた表現主義的って言葉がなるほどなーと、腑に落ちる。
どちらかというと、ヨシキさんにもうちょっと解説して欲しいなぁ。
『愛と死の谷』
これはあとでレビューを書くぞい。
『アスファルト』
こっちは書いたぞい。
やはりイザベル・ユペールはサイコーです。
では、また。