イップ・マン外伝 マスターZを観た方がいいよ、という話
2月19日に急遽とり行われた先行上映会へ行ってまいりました@新宿武蔵野館。
や、もうね、素晴らしかった。
端的に言ってそれだけです。
そしてその感動をどうしても伝えたい、映画が好きな方々にお伝えしたい。
というのもまぁ、基本的に自分はアクション映画が大好きです。
銃撃戦も好きではあるのだけれど、基本的には肉弾戦、というか人が殴り合うような映画が好きです。
特にアジアの血みどろ抗争ものなどが好きなのですが、功夫映画もすごく楽しいので好きです。
そんな血みどろ映画や功夫映画好きから観てこの映画は最高峰、つまりは傑作でした。
王道にして往年の功夫映画って感じが、誰かと感動を共有したくなるようなノスタルジックさを纏っているのです。
江戸木純さんと宇田川幸洋さんのトークショーでも伺いましたが、ユエン・ウーピン作品の中でもベストワークとのこと。
宇田川さん的にはウーピンベストに入るのは『アイアン・モンキー』だがそれに匹敵する、と(ウーピン自身もインタビューでそう語っていたそうな)。
ですよね~~~、そんな感じする!!(←全然詳しくないけども)
で、肝心の映画といえば本作の主人公である張天志(チョン・ティンチ)は『イップ・マン 継承』の敵役ですが非常に味のある役柄でしたね。
葉問(イップ・マン)の清廉潔白なお人柄に対して張の好戦的なキャラクターははっきり言ってイイ当て馬、的な。
でもね~~~、師父もかっこいいし大好きなことは大前提として…「継承」はやっぱどうも綺麗にまとまりすぎている、という感想もあるのです。
清く正しく美しい、それは素晴らしいことです。
けれども、誰も彼もがそんな風に生きてらんねぇよという感想ももちろんあってですね、そんな消化不良を一気に燃焼させてくれる映画、それが今回の「外伝」でした。
問答無用に「めっちゃおもしれぇええええーーーい!」て、なる。
面白い映画を見ると語彙力は低下しますよね、その感じです。
やられたらやり返す、同じやり方で!もしくはそれ以上で!的な、ダークヒーロー然とした張に肩入れせずにはいられない。
燃え滾るものがありました!
師父だったら受け流しそうな挑発も張はすぐにムッとしてボコボコに反撃するのが超かっこいいし超面白い(師父よりも痛そうに殴るのもなんか面白い)。
あとどうでも良いことかもしれませんが、マックス・チャンのような美しい系の俳優はあまり好かない。
しかしこのシリーズでは外見の美しさとか誰も観てない感がいいな、と感じました。
あんな美男子がウロウロしてたら通常の映画だとルックスに対して1度くらい言及しても良さそうなものを、普通のお兄さん(おじさん?)もしくは子供のお父さん、として扱われている感じが面白いというか、なんか安心する。
そしてやはり、語らずにはいられないのがミシェル・ヨーですね。
ほんと素晴らしい、かっこいい、美しい佇まい。
あの、なんと言うんでしょうか、いろんな意味での現役感がダダ漏れている雰囲気がそこはかとなく、良い…弟がバカだけど。
きっと良くできたこの姉は弟が可愛くてしかたなかったんだろうなぁ、とか、側近が無口な若い男っていうのも、きっとどこかのドヤ街で拾って来たんだろうなぁ、とか、色々と気になるポイントが散りばめられているのも個人的には面白かったです。
そのくらい圧倒的な存在感。
対峙したら勝てなそう感が半端ないボス力、そう、ボス力がある!
てな感じで、彼女を主人公としたスピンオフも見たいくらいなんですけど~~~。
あとはトニー・ジャーが謎の暗殺者役で出ている。
2人は『ドラゴン×マッハ!』でも対決してましたね。
その時はウージン&トニジャ対マックス・チャンという構図だったが、今回はタイマン張ってます。
そこのシーンもすんごいの、2人のアクションがもう、かっこいいしもはや美しささえ感じるレベルで神がかってるーーーー。
って感じでさ、もうとにかく面白いので、イイから観てくれ。
ではまた。