古い映画の記憶を掘り起こす- 「孔雀王」
昔見た映画で度々思い出すのが「孔雀王」という作品(孔雀王 - Wikipedia)。
ティーン向けのアクションホラーで小学校低学年くらいの時に観た。
凄く好きで、ビデオテープに録画されたそれを繰り返し観ていた記憶がある。
子供のころは酷く怖がりだったのに、何故かそれだけは繰り返し観ていた。
記憶に残っているのは3シーンくらいある。
1つ目は悪鬼に変貌する女性を誰かが物陰から目撃してしまい、それに気づいた女性が振り返るというシーン。
その悪鬼は何かぐちゃぐちゃしたモノ(人間だか動物だか覚えていない)を食べてたような気がする。
特にそのシーンばっかり繰り返し観た。
何故かは自分でもよく分からない。
思い返してみると、「大丈夫か」と自分が心配になる。
そして、2つ目は主人公の相棒役の青年と、問題を抱えた女性(悪鬼に変貌してしまう人だったかな)が遊園地で束の間のデートをするところ。
一通り遊び終わり、青年は女性をベンチに待たせてアイスを買って戻ってくるのだが、その女性がいなくなっている。
その時に青年が持ってたアイスの形状がすごく気になって仕方なかった。
まるでコーンしか持っていないように見えたのだ。
子供の頃それを観て、「アイスのってねーじゃん」と思ったことを強烈に覚えている。
どうでもいい。
どうでもいいのに忘れられない。
あのアイス何だったんだろう…と幼少期から幾度となく、そして大人になった今でも思い出される。
すごくどうでもいい。
そして3つ目は、ラストシーン。
何もなく、スモークがたかれた暗がりに主人公の父親の僧侶が鎮座し、延々とお経を唱えるところ。
そこへ主人公の彼女がやってきて、主人公の安否を尋ねる。
父はそれを無視してお経を唱え続けるというシーン。
「孔雀(主人公)は無事なの!?」と叫ぶ彼女をガン無視するわけなんだけど、「すごいスルースキルだな」と子供ながらに感じていたような気がする。
あと何にもないところにもくもくとスモークが炊かれ、その中央におっさんが座ってお経を唱えるという妙なシーンが気持ち悪かったのかも知れない。
基本的には気持ち悪いシーンとか、意味が分からないシーンが脳裏に刻まれている。
確かに今でも、気持ち悪い映画とか意味が分からない映画が好きな気がする。
子供の頃からそんなのが気になっていたんだなぁ…
どうでもいい…